Abit BF6 レポート

99.11. 6

Pentium Proを使っていた時はSlot 1対応のCPUおよびマザーボードはあまり乗り気ではなかったのである。L2 cacheがCPUクロックと同期していない、ファミコンのカセットのような構造が排熱に不利、CPUへの信号線が長くなり不利、などの理由からである。Slot 1マザーボードは買わないつもりであった。Intel 440FXチップセットのマザーボードを持っていたのだが、LXは無事買わずに済んだ。しかし、一昨年のPC ExpoにてVB-601-Vがあたってから、歯止めが利かなくなってきたのである。それからASUSTeK P2B-F、Freeway FW-6280BXDR/155、そして今回のAbit BF6へと3枚のBXマザーボードを購入することになってしまったのである。

FW-6280BXDRはFSB155MHzまで対応しているし、オーバークロックには十分過ぎるマザーボードであり、これでBXマザーは最後にしようと思っていたのである。しかし、期待していたIntel i820チップセットがトラブル続きで出荷がのびのびになってしまっている。それに、メモリ周りにトラブルが多発しており、どうもあまり良くなさそうなのである。Rambus Memory自体は技術発表当時から興味があり、実用化を心待ちにしていたのだが、どうやらこちらもあまり芳しくないようである。i820およびRD-RAMにあまり期待できないことを知って、ひとまずi820を諦めてここはBXを最後に入手して当分はこれで遊ぶことにしたのである。

最後のBXとして注目したのはAbit BF6である。このマザーボードは大ベストセラー、BH6の後継であり、BIOS画面からFSB、Vcore、Vio、メモリ設定など、考え得る設定項目はほとんど備えている。CPUのL2 cacheのlatencyまで設定出来てしまうのである。あと、写真から分かるとおり、PCIが6本である。CPUから見て一番遠い(右の)PCIスロットがスレーブであり、残りはすべてマスターである。

このマザーの特徴は、なんと言ってもFSBが200MHzまで設定可能なことである。しかも、BIOSで設定が可能であり、100MHz以上は1MHzきざみで設定可能なのである。これでCPU(あるいはメモリ、ビデオなどのその他のパーツ)の限界まで設定をつめることができるのである。

気になるAGPとPCIの設定ですが、AGPはFSBの1/1と2/3、PCIはFSBの1/3、1/4の設定があり、任意に設定できるとのことである。しかし、残念なことにAGP 1/2やPCI 1/5の設定が無く、FSB150MHz以上の世界ではAGPやPCI的に周波数が上がりすぎてしまうのである。

なお、Vcoreの設定範囲は1.30V〜2.30V(1.30V〜2.10Vまでは0.05V刻み)、Vioは3.20V〜3.9V(0.10V刻み)です。

さあ、BXマザーとしては最強に思えるこのボードですが、ひとつ難点があって、CPUとメモリ間が非常に狭いことである。写真でもこの狭さが分かるでしょう。

Slot 1の裏側に林立するコンデンサー群が多いこと。CPU周りの電源管理が徹底していることはいいことなんだけどね。電源コネクタがSlot 1とI/Oポートの間に位置していることもCPU−メモリ間を圧迫している要因の一つであろう。

もう一つ気がつくのがユニバーサル・リテンションメカニズムの形状である。横にツメが出ているのである。Slot 1にささるものとして、SECC、SEPP、SECC2、Socket370->Slot 1コンバータボード(これも数種類ある)など、いろいろなバリエーションが出てきてしまい、リテンションのほうもだんだん複雑になってきているのが分かる。やはりSlot 1はもう限界まできているのでしょう。個人的にはやはりSocketのほうがいいな。

さ、なにはともあれ、セットアップしましょう。まずは懸案となっているCPU−メモリ間の狭さである。とりあえずCPUはPentiumIII 450MHz(19260173 Philippines L2:NEC 3.6nsec)を用意し、CPUクーラーはやはりたかちんクーラーである。

たかちんクーラーはかなり巨大で、FAN部分がメモリスロットを覆う可能性が高い。ま、メモリスロットは最悪一本空いていればいいし、と思ったら全部ふさいでしまうではありませんか!

ま、そんなこともあろうかと、薄型の9cmファンを買ってあったのでありました。Shicoh製で、なかなかの風量です。それにしてもこの薄さ!これでメモリスロットは2本確保できました。

たかちんクーラーの構造上、薄型のファンはそれに適したネジも必要ですが、ここは急場凌ぎで上の本しかネジ留めしていません。本当ならばたかちんのFANと薄型FANの厚みの差分だけ短いネジを使うべきでしょう。

さて、気になるクロック制御部分ですが、これが噂のカニさんICです。いままでのICと違うのでうかつに触れないのですが、逆にこのボードの場合はBIOSでほとんどすべての設定が出来てしまうので当面は触る必要がありません。

さて、気になるオーバークロック性能です。テスト時の構成は
CPUPentiumIII 450(19260173)
Memory神和 PC133 CL=3(Micron 75B)
VideoG400 32MB DH
HDDIBM DNES 309170LVD
SCSIAHA-2940UW
電源Etasis 300W
と、相変わらずいつもの構成です(^^;

まずはFSB150MHz(いきなり・・・)。ちなみにCPU周波数は675MHz。
メモリは2-2-2、Vcore 2.3V、Vio 3.7Vで安定。HDBench、FR、SuperPi104万桁 OK!ただ、このときSDRAM Leadoff Command=4に設定することに注意しなくてはなりません。そうしないと画面がぐちゃぐちゃになってしまいます。
HDBench53584(ALL)
FR6.28(ALL)
SuperPi3分00秒
ちょっと冴えないスコアですね。SDRAM Leadoff Commandが原因かもしれません。もう少し設定を詰める必要があります。あと、メモリが足を引っ張っているのは確かで、耐性の良いメモリならばSDRAM Leadoff Commandを3に設定できるのかもしれません。それともこれがG400との相性なのでしょうか・・・

お次はFSB151MHz(CPU 680MHz)。
HDBench53532(ALL)
FRNG (;_;)
SuperPiNG (;_;)
う〜ん。もうちょっと頑張ってくれないと・・・

FSBは153MHz(CPU 688MHz)では
HDBench54233(ALL)
FRNG (;_;)
SuperPiNG (;_;)
そして、BIOSまでならFSB157(CPU 706MHz)まではいけました。ああ、はじめて拝む700MHzオーバーの表示・・・

しかし、これからは一番の弱点であるメモリを強化する必要がありそうですが、現在のメモリ価格の状態では手が出ません。あと、これからPC133 CL=2あるいはSpeedMasterIIIが出てこようとしているときに無駄な出費は抑えなくてはなりません。それにしてもFSB150オーバーはお金がかかりますねぇ。
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