Vcore可変改造


VcoreはCPUに供給される電圧そのままであり、これを昇圧することによってクロックアップ耐性を高めることが可能になります。VcoreはCPUから送られる信号をマザーボードが受け取り、それに従ってCPUに供給する電圧を制御します。CPUから送られてくる信号とは無関係に電圧を制御することがこの改造のポイントです。

なお、本改造はVioの改造のときと同じく、Kazさんのホームページに掲載されていた内容を元に行いました。P2BとP2B-Fの違いはこの改造に関してはまったくありません。本のとおりに行えばOKです。

まず、Vcoreを制御しているチップは写真の中央に見えるHarris SemiconductorのHIP6019で、Vio改造と同じです。

Vcore改造のポイントは3〜7番ピンです。これらのピンがグラウンドに導通しているかどうかでVcoreが決定されます。

写真に見える0(7ピン)〜4(3ピン)はそれぞれ、VID0〜VID4(電圧制御信号)に対応します。電圧制御信号とVcoreの対応表です。

これらのピンにCPUからの信号が伝わるのをブロックし、代わりに手動で導通/絶縁を切り替えられるスイッチをつけるのが今回の改造です。教科書ではVID4は固定にし、VID0〜VID3までを切り替えられるようにしています。

でも、ちょうど5連ディップスイッチが手に入ったことだし、ちょっと手間が増えるだけなので、VID0〜VID4を切り替えられるようにしちゃいました。よって、設定されうるすべてのVcore(1.30V〜3.5V)に対応できてしまいます。

今回の改造用に用意した半田付け道具(上)と精密半田付け用鏝先(鏝に装着済み)です。はっきり言って半田付け道具は使い物にならなかったです(笑)

鏝先はいろんな種類があるので一番先の細いのを選びましょう。この改造用に鏝を買うのであればIC用のものを購入すれば最初から先の尖ったものが付いているでしょう。

作業手順は以下のとおりです。この部分は夢中になってしまい、写真がありません。あしからず・・・
  1. VID0〜VID4にあたる3〜7ピンをマザーボードから浮かす
    ピンを浮かすのはなかなか大変です。ICの足は本当に微細で、上にある半田付け道具のフックじゃ全然大きくてだめ。IC足上げ用のフックの目安としてはホッチキスの針の先端を丸めたくらいの小ささでなくてはいけません。代わりに私はちょっと太目の銅線の先をフック状にし、それでICの足を引っ掛けて、ICの足を熱しながら、引っ張りながら、熱しながら・・・ ある時点になるとぴょんと足が跳ね上がります。ここで注意しなければならないことは、あまり強く引っ張らないことと、上げた足をむやみに動かさないこと。ICの足が折れたらそれでおしまいです。


  2. 浮かしたピンにリード線を半田付けしていく
    足が上がってしまえばこちらのもので、リード線を半田付けしていきます。ここはしっかりと半田付けしたいもので、隣のピンといっしょに半田付けしない程度にたっぷりと半田をつけましょう。ただ、後で熱収縮チューブを巻きつかせるので、その分の余裕を見なくてはなりません。程よい半田付けを・・・


  3. リード線のたもとに熱収縮チューブをすべりこまして、半田鏝で熱して収縮させる
    ここは結構重要で、絶縁はしっかりしておきましょう。工業用ドライヤーがあればすぐ熱収縮チューブも収縮するのでしょうが、我が家のドライヤーでは無理でした。熱した鏝を近づければ簡単に収縮してくれます。


  4. (どっちでもいいんですが)5連ディップスイッチの上側の5つのピンをすべて銅線でつなぎ、その銅線をグラウンドにつなぐ
    グラウンドはどこでもいいのですが、Vio改造と同時に行ったため、半固定抵抗のグラウンドと直結してしまいました。


  5. グラウンドにつながっていないほうのピンとリード線を半田付けする
    ディップスイッチの足とリード線を半田付けするだけです。注意するのはリード線と足の対応を間違えないことと半田付けする前に熱収縮チューブをリード線に通しておくことくらいですかね。
Vio改造といっしょに行えば汎用基板上にきれいにまとまるので良いです。この後は両面テープでパラレル・シリアルコネクタ上に固定しました。


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