夢の2階建て前面USB端子

2000. 9. 1

じつは、「夢の前面USB端子」のあとにもドラマ(笑)があったのです。今回はその全容を公開いたしましょう。

前面のUSB端子が使えるようになったと一息ついていたところ、「PC総研 談話室」にてこたさんより以下のショッキングなご報告がありました。

「速度がイマイチ!ちゅーか、かなりトロいです。(^^;」  こたさん無断転用申し訳ございません転用許可ありがとうございます! m(_ _)m

確かにIXY DIGITALからの画像取り込みでも異様に時間がかかる。USBマウスなどはポインターが小ワープするように飛び飛びになってしまうのであった。

う〜む。前面USB端子大作戦が大きな正念場に立たされているのであった。ここはひとまず「追加USBポートが遅い問題」に取り掛かることにしましょう!

まず、私はWindows2000を使っているし、こたさんはWindows98SEを使われているようなので、ドライバ関係ではなさそうである。USBはWDMドライバなのだが、ミニポートドライバはそれぞれのOS毎に必要だからである。

SE6のハードウェア、ソフトウェア(BIOS)あたりに照準を合わせても良さそうである。

とりあえず、マザーボードの追加USB端子を入念に調べることにしましょう。ぢつは、「夢の前面USB端子」のときでも簡単なチェックは行ったのですが、今回は原因を徹底追求すべく、追加USB端子すべてを丹念に調べましょう!

SE6の追加USBポート用ピンは全部で20あるとマニュアルにはあるのですが、実際は17ピンなのである。その配置は以下のとおりである。

USB3 12 14 16 18 20
2 4 6 8 10
USB2 1 3 5 7 9
11 13 15 17 19
黒い番号が実際にピンが立っているもので、白い番号は実際にはピンが立っていない。


こんな変則的なピン配置なのであるが、マニュアルによれば、オプションの追加USBケーブルは通常ならばピン1〜10に挿せと、書いてある。察するに、ピン12は立っていないわけだから、実際に接続するのは3〜10なのである。2ポート追加な訳だから、追加第1ポートは3,5,7,9ピンに接続し、追加第2ポートは4,6,8,10に接続するものと考えるのが妥当である。

これを検証してみよう!

USBは基本的に4芯です。Vcc=5VUSB-USB+GNDです。USB+USB-がUSBの信号線です。

一番簡単に分かるのはグランド(GND)でしょう。マザーボードのGNDと各ピンの導通を調べれば簡単です。

次に簡単なのはVcc=5Vでしょう。これはマザーボードの電源を入れて、GNDとの電位差を調べれば簡単ですが、マザーボードの電源が入っているだけに、違うピンとのショートだけは避けなくてはいけません。慎重に・・・

次はUSBの信号線ですが、USB+とUSB-があります。はっきり言って、この二つをテスターで判別するのは不可能に近いでしょう。ま、なにはともあれ、とりあえず調査してみましょう!!

USB3 12 140V 16 18 20GND
2× 45V 6 8 10GND
USB2 1× 35V 5 7 9GND
11× 130V 15 17 19GND


これは予想通りの結果となりました。追加第1ポートは3,5,7,9ピン、追加第2ポートは4,6,8,10ピンである確率が高くなってきました!

と、言うことは、「追加USBポートが遅い問題」は、
  • USB+USB-の配線が逆になっている
  • そもそもSE6のハードウェアかソフトウェア(BIOS含む)が悪い
に絞られてきた!

USB+USB-の配線が逆になっている可能性を検証すべく、USB信号線反転器なるものを自作し、早速テスト!(ちなみにこれは危険です。絶対真似をしないように!!!)

結果は、「デバイスを認識できません」と言うビックリマークがデバイスマネージャーに表示されました。と言うことで、USBポート自体が正しくOSに認識されなかったのです。

USBの信号線を入れ替えてもマザーボード、USB機器には破壊的影響は無いことも検証できました(笑)

以上のことから、SE6のUSBヘッダピンのアサインは以下のようになっていると思われます。

USB3 12 140V 16 18 20GND
2× 45V 6USB- 8USB+ 10GND
USB2 1× 35V 5USB- 7USB+ 9GND
11× 130V 15 17 19GND


もちろん、これはこれまでの実験から推測している内容なので間違っているかもしれません。ここら辺は恒例の「自己責任で」と言うことになります。

さて、ほとんど「追加USBポートが遅い問題」の原因はSE6のハードウェアかソフトウェア(BIOS)が悪いと言うことになりつつあったのですが、この場合、ハードウェア的問題であればリコール、初期不良でショップに持ち込むしかない。それにはABITあるいはショップに確認しなくてはならない。BIOSであればバージョンアップに期待してずっと待つしかない。

ま、ぼ〜っとBIOSアップを待っていてもなんですから調子に乗って、追加USBポートが2つあるのだから2階建てUSBレセプタクルを使って2階建て前面USB端子を作ってしまおう!

と、勢い余って作ってしまったのが写真にあるものである。なんてことない、「夢の前面USB端子」の2ポートバージョンである。これを3〜10に差し込めば2ポートも前面に引き出せてしまうのである。1ポートはUSBハブに、1ポートはルートハブ直結用に、とか。ルートハブでないとちゃんと動かないUSB機器もあるようですし。

(こんなことで解消するとは思っていなかったけど・・・)とりあえず動作確認! やっぱり遅かった (T_T)

こうなったら手をこまねいてBIOSアップを待つのも馬鹿馬鹿しい。ABITにメールしてみましょう! と言うことでダメ元で書いてみました。

すると、翌日には返事が届いており、

「ベータBIOS送ってあげるから、使ってみて」

と・・・ま、ものは試しとBIOSア〜ップ!!!

awdflash ver7.52cであえなく沈没・・・floppyブートしかできない体になってしまいました(笑)今回は重症で、ROM焼き大丈夫も効かない!floppyブートでも前のBIOSすら書き込めない!こんなん初めて!(パニックモード)

とりあえず、ABITのホームページから最新awdflashをダウンロード(ver 7.72)して、ベータBIOSもBIOSアップ用フロッピーにコピーし直して、辛うじて生きているfloppyよりブートして(再度)BIOSア〜ップ!!!!

そしたら何の問題もなく完了(ガクッ)

で、この新しいBIOS(TQ)、もうやめられまへん(笑)
☆★☆★ 追加USBポート問題が解消されている!! ☆★☆★
☆★☆★ ついでにメモリーのCL警告も直ってる!! ☆★☆★

マウスもスム〜〜〜ス!!、デジカメの取り込みもパキパキ!!しかも前面!!しかも2階建て!!や〜っぱりBIOSが悪かったんだぁ!!!(ちょっと興奮気味)

最初DVD-ROMの認識に失敗したけど、リセットしたら認識!それくらいしか目立って不具合はありません。TQ BIOSは近々公開されるようですので、乞うご期待!

注:Windows98SEでは、プライマリ/スレーブに接続されているHDDをBIOSでは認識できてもOSが認識できない不具合を発見しました。Windows2000ではこの不具合は発生しません。BIOSの設定を怠っていただけでした(汗)。お騒がせしました。


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