タイムドメインminiのスピーカユニット交換 −AuraSound "Whisper" 編−
2005. 4. 5
前回は見事な失敗だった。。。

で、でも、前のユニットに戻すのは嫌だ。高音がもっさりしているのはやはり精神衛生上よろしくないから。ということで、小型フルレンジユニットを捜し求めて放浪する日々が続く。

Tang Bandが台湾の新興メーカとはいえ、なかなかいいスピーカユニットを作ってる、とのことで、いろいろと調べてみる。2インチはW2-800SJ, W2-852SE, W2-802SB, W2-803SKあたりかな。W2-800SJが人気らしいけど、フランジの形状が正方形なのがちょっといただけない。これらのものならアキバでも潤沢に出回っているので、視聴もできる。なかなかいい線行っている。ただ、Tang Bandって言う名前がね、いまいち。

それでも、飽きもせずつらつらと調べていたら、横浜ベイサイドショップにて面白そうなユニットを扱っているのを発見。

AuraSound NSW2-326-8A("Whisper") と言う 2インチ フルレンジユニットで、横浜ベイサイドショップでは親切にレビューまで載せている。これは良さそうですね。

で、肝心のサイズは、と言うとここにテクニカルペーパーがあるんだけど、コーン(と言うよりも逆ドーム)およびダンパーの外径が47mmときている! タイムドメインminiの殻の開口は46mm。わずかにユニットのほうが大きい! あわよくば、タイムドメインminiの口にピッタリはまるかもしれない!!(それだけ「遊び」が少なくて、位置合わせが難しいと言うことだけど。。。)

大いに食指が動いているAuraSound "Whisper" だけど、難点は結構値段が高い。しかも取り扱っている所がほとんどない(アキバも皆無)んだけど、タテマツ音工が結構安いので、早速メールで確認を取って速攻で発注!

注文のメールを出してから、そろそろ頼んだことすら忘れかけようとする1ヵ月後に発送完了のメールが届いて、翌日には念願のAuraSound "Whisper" が届いた!!

あ、っと。ユニット単体の写真は撮っておくのを忘れちゃったからないです。上の写真はAuraSoundサイトから拝借したものです。
m(_ _)m

ちなみに、タテマツ音工さんはとっても親切で、支払い方法も柔軟に選べる(カードはだめみたいだけど)し、前払いをお願いしたのに入金確認前に(少しでも早く着くように)発送完了して頂いたり。発注から発送までをもうちょっと早くしてくれると良いんだけど、値段との兼ね合いもあるしね。

ちなみに、送料込みで\7,300なり。ベイサイドショップだと1万円を越しちゃってただろーな。ちなみに、タイムドメインminiは\18,900で売ってるから、そろそろ安く買った意味がなくなってくるくらい投資している。。。

さて、今回はタイムドメイン社が妥協していた点を徹底的に改良した究極のタイムドメインminiを作るため、値段度外視の物量作戦に出ることにします。

まずはAuraSound "Whisper"の接続はハンダ付けが必要なので無鉛銀入ハンダを使いましょう。左右のスピーカでたった4ヶ所だけどね。電気抵抗が低く、ハンダとの相性がいいと言われている銀だけど、融点が高くなるからちょっとだけ扱いにくいとのこと。でも、ここはその中でも銀の含有量が5.5%ととっても多いSharkwireものを使います。たったの1メートルなのに\580!! たっか〜〜い。でも、ここまできたらとことんこだわりましょう。って、これ、オランダ製なんですね。「銀入ハンダを使うだけで音が格段に良くなる!」なんていう人もいて、この世界も奥が深い。。。

ちなみに愛用ハンダこてが出力可変型だから融点が多少高くてもまったくもってモーマンタイ。それよりもSharkwireハンダの滑らかさと言うのか、しっとり感というのか。高いだけのことはある。

お次はスピーカー内部配線用ケーブル。オリジナルのケーブルは、これ以上細くてふにゃふにゃで見るからに安そうなケーブルないってくらいちゃっちいので、ちゃんとしたケーブルに換えましょう。

アキバのガード下のケーブル屋さんでおじちゃんに熱く語られちゃって、勢いで買った国産スピーカケーブル。あんまり太いとタイムドメインminiは特殊な構造で取り回しに苦労するから、ほどほどにする必要があって、その中でも純度の高い銅を使ったものをおっちゃんは勧めてくれたんだけど、メーカ名も値段も忘れてしまった。30cmしか買わなかったし。ま、そんなに長く使うケーブルじゃないからこの程度でOKでしょう。

それでもオリジナルケーブルとの差は歴然としていて、おっちゃん推薦ケーブルの銅線部分だけでもオリジナルケーブル全体の太さを上回っている。やはりこれくらいのケーブルを使いたいね。

そして今回はバナナプラグを使おう。そう、タイムドメインminiはケーブルがスピーカー直付けだからお手軽なんだけど、交換できないのが難点。ここはちゃんとしたスピーカーシステムらしく本体にはちゃんとしたスピーカーターミナルをつけよう。そしてそこにはバナナプラグで接続する、と。

内部配線用ケーブルにバナナプラグを刺してみました、の図(意味なし)

スピーカーユニットの取り付け方法はSRS-Z1のときと同じ方法でいきましょう。固定用ホールの位置が違うから、またフレームに4つも穴が開いちゃった。穴だらけ。

しかも、内部配線はケーブルが太くなった分、従来の経路(フレームの半円形の土台の真ん中の細い溝)が使えないからこれまた新たに穴を2つ開けてなんとか通せた。オリジナルの状態はこんな感じ。

オリジナルの細い配線はアームの中にねじ込まれていたんだけど、さすがにおっちゃん推薦ケーブルは収まるはずがなく、仕方なくアームの後ろを通すことにした。ここは後々固定する方法を考えないとね。

アームの後ろからベースの内部へと通す穴もオリジナルのものは使えないから新たに穴を開けて通す。

この時点でスピーカーユニットと内部配線ケーブルはハンダ付けしてしまっている。この状態で殻を被せて鳴るかどうか試してみる。ばっちり、ばっちり。しかも、かなり感動的な音がする。でも、じっくり視聴するのは完成してからのお楽しみ。今は我慢、我慢。

ヘッド部分の完成図。

AuraSound "Whisper"は奥行きがSRS-Z1よりも短いことが分かる。マグネットの大きさももオリジナルユニットと同じくらい。でも、そこはAuraSoundだからNRTがちゃんとこのユニットにも生かされているみたい。漏れ磁束を極力排除した高性能マグネット、のはず。

ちなみに、ユニットと殻との相性はバッチリで、ネジを工夫して合わせればほとんど余裕はないものの、ピッタリと収まる。隙間もなし。タイムドメイン社もなぜこのユニットでタイムドメインminiを作らなかったんだろう。ピッタリなのに。

究極のタイムドメインmini、完成!! パチパチパチ〜〜〜

このスピーカーのために作ったんじゃないかと思うくらいサイズがピッタリなスピーカーユニット。

それとは対照的なスピーカーターミナルのキンキラキンが光ってますね〜〜 はい、このスピーカーには不釣合いなターミナルですが、どーせつけるんですもん、いいのをつけたくなるのが人情。

ベースのアンプ部分は後ろのターミナル部分が干渉するので取っ払っちゃいました。使わないものは取る!!

自慢のスピーカーターミナルにこれまたキンキラキンのバナナプラグでケーブルを接続しました、の図。

凄いアンバランスですねぇ。ここだけ浮いている。あ、そうそう。ターミナルの端子が危険なほど近いのは内部の構造のため仕方ないのですが、これはもう少し工夫しないとここがショートするとアンプが吹っ飛びますからね。

オリジナルへなちょこアンプのあった部分には重しを入れる予定。あるいはベースの部分にこのような空間はいらないからシンプルで重量のある足に換えるか。当面は砂入り袋でも入れとこうかな。

ケーブルは内部配線用のあまったものを視聴用にバナナプラグをつけただけ。
(^−^)

左右での作業は二日がかり。このほかにもバナナプラグをステレオピンプラグに変換するためのものを自作したり、思った以上に時間がかかった。我が家のアンプの後ろへのアクセスが容易だったらそのままバナナプラグを差し込んだんだけど。。。

それにしてもスピーカーユニットの振動板のシルバーがきれいですね〜 きらきらと光ってます。

今回は工作部分が多かったのに、満足のいく工具を揃えられなかったから相当作業効率が悪くって、いろんなところを傷つけてしまった (T_T) やはり、持つべきは良き工具。。。

さて、とりあえず完成したところで視聴してみましょう。わくわく、どきどき。。。

作業中に試験的に片方ずつ鳴らしたときはその中域の豊かさにびっくりしてしまったんだけど、我が家のDVDプレーヤー+アンプに接続してステレオで鳴らしてみると。。。

またまたリファレンスの谷村有美登場(滝汗)。。。



こ、これだーーーーっ!!! と思わず叫びたくなるような音が飛び出てきた!!
まずびっくりするのはこれまでこのスピーカーから出てきたことないような中域の豊かさ。情報量は圧倒的で、雰囲気が伝わってくる。Docileの導入部分の小鳥のさえずりはこれほどまでに瑞々しく、広がりがあって、奥行きが感じられたのは初めてかもしれない。エコーの聴こえ方は繊細でありつつちゃんと芯のある音で、他の音とはきちんと分離されて再生されている。

分離と言えば、タイムドメイン効果はどうだろう。これまでにない圧倒的な中域の豊かさに押されて、くっきりはっきりとしたボーカルの定位感はさほど強烈ではないが、ちゃんとタイムドメイン的な音像はキープされている。それよりも、これまで聴こえなかった音たちがいろんなところに定位しているので良い意味でこれまでのタイムドメイン的な音ではなくなっている。ボーカルが際立ってくっきりと聴こえてくる、と言う意味でね。

それでも女性ボーカルの唇すら見えてきそうな明確な音像は健在で、その上にふっくらとした情報量に満ちた豊かさが周りを取り囲んでいる、と言った感じ。Garnet Crowの中村由利のボーカルにかかるリバーブのフェードアウトする部分なんかはイヤホンでないと聴こえないくらいだけど、それがはっきりと聴こえてくる。

そもそもの課題だった高音も、SRS-Z1より忠実に再生している。SRS-Z1は高域を強調しすぎるきらいがあったけど、AuraSound "Whisper"は自然に高音を鳴らしきる。男性ボーカルもバランスよく再生している。この高音ならば安心して聴いていられる。

当然ながら低域はあまり望めない。AuraSound "Whisper"はオリジナルよりかは低域も分解能を保ったまま小さなサイズの割には頑張って再生している。これだったらサブウーファーに頼らずに、コントロールアンプ側で低域を持ち上げるだけでも気軽に聴く分には大丈夫かもしれない。

まさにここにきて、このスピーカーが本来持っているポテンシャルをようやく初めて発揮して、本来奏でるはずの音を初めて発した。。。 そんな感じがする。


いやいや、遂に完成しました、究極のタイムドメインmini。これまで追い求めてきたものをようやく手に入れた、と言った感じ。もちろんまだまだ改良の余地があるので努力は続けます。はい。

タイムドメイン社ももう少し頑張ってこれくらいのスピーカー出さないかねぇ。そもそもオリジナルが\18,900もするから、その倍くらいの値段になっちゃうかもしれないけど。。。

ちなみに、スピーカーケーブルはMonster XP-HPを予定してます。


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